読むと行きたくなる。行くと住みたくなる。
たび活×住み活 in三重
著者: 大沢玲子
“観光以上移住未満”の新しい地方の楽しみ方を提唱する1冊
著者夫婦が今住む東京以外の“第2の居場所”を探し、新たな視点で日本各地を巡るシリーズ本の第 9 弾。伊勢神宮など神話レベルの 歴史が根付く一方で世界初の真珠養殖に成功したパイオニアを生み出すなど、“伝統 × 革新”で進化し続ける三重の魅力を歴史オタク な夫、マニアック好きの妻のアラフィフ夫婦が探っていきます。移住先としても人気上昇中の三重の多様な“顔”をお楽しみください!
三重でやるべきことが詰まっています
- 運気アップ! 伊勢神宮の日の出を拝む
- 松阪牛を全国に広めた 1 人の男を知る
- 元祖ツアコン!? お伊勢参りブームの仕掛け人を知る
- 世界初! エスカルゴの養殖に成功した男に出会う
- イオン発展の陰の立役者を知る
- 名古屋めしの “三重発祥” 説を探る
- 自虐PRから大逆転! 志摩スペイン村の底力を知る
- 地元スポーツ「ヴィアティン三重」を応援する
- いなべ市で「Hygge」を堪能
- 「松尾芭蕉=忍者」説のナゾを知る
などなど!
登場人物・著者夫婦が独断と偏見で語る「 三重 、ココがいい!」
妻 レイコ
鹿児島・枕崎市生まれ。親の転勤による転校が多い生い立ちで、自称・根なし草的人間。職業・ライター。好物は国内外を巡り、地元のウマいものを食べ、酒を飲むこと。三重は今回が初めての訪問。北から南まで長い三重を縦断し、見える景色の違い、新しい施設が続々登場していることにも驚いた。
夫 ヒロシ
海なし県の埼玉・幸手市出身。職業・税理士。数字と歴史にうるさく、毒舌を得意技とする。三重の歴史を知るために『古事記』『日本書紀』から学び、伝統を守りながら、革新的なことに挑戦してきた先人たちの生き方にも感銘を受けた。グルメは「和田金」の松阪牛に脱帽。鈴鹿に行って以来、F1マニアに。
- レイコ
- 「たび活×住み活」シリーズ8冊目。三重を取り上げると決まって、周囲からは「えっ、シブ!」「マニアックですね」って言われたけど、感想はどう?
- ヒロシ
- 伊勢神宮を筆頭に『古事記』に出てくるような神話レベルの伝統が根付く一方で、伊勢信仰を広めたツアコンの元祖みたいな人がいたり、松阪牛を全国に流通させた敏腕セールスマンがいたり、革新的でオンリーワンな創意工夫の風土もある。伝統と革新の混在具合が興味深かったかな。
- レイコ
- 確かに。三重って南北に長くて、気候も結構違うし、名古屋・関西のベッドタウン、ほぼ和歌山と1つの県としてのまとまりはなくても、これも“三重らしさ”なんだろうね。
- ヒロシ
- 三重らしさでいうと、食べ物はハイレベルだった。松阪牛だと老舗店「和田金」は別格にウマかったし、伊勢エビの刺身とか志摩の「あのりふぐ」も。でも、特徴的なのは「タレ文化」かな。
- レイコ
- 筆頭は真っ黒いタレをかける伊勢うどん? 私たちにはなじみのないたまり醤油をベースに、店によっても味が違ってたね。
- ヒロシ
- 赤味噌ベースのタレはちょっと苦手だったけど、亀山市の「亀とん食堂」で食べた亀山みそ焼きうどんは、味噌ダレが肉とうどん、野菜とちょうど相性が良くてウマかったな。
- レイコ
- 新しくオシャレな施設が増えているのも新しい発見だった。特にホテルや商業施設が入った「VISON」と「アクアイグニス」。
- ヒロシ
- デンマークのアウトドアブランドの「Nordisk」といなべ市が組んだ、グランピング施設の「Nordisk Hygge Circles UGAKEI」もね。最初に伝統と革新の混在って言ったけど、伝統を引き継ぐにも努力が必要で、伊勢神宮では20年ごとに式年遷宮を行うことで、貴重な建築技術や調度品が引き継がれているというのも興味深かったな。
- レイコ
- 深い……。どんどんマニアックになってきている感も否めない当シリーズ本ですが、変わらず夫婦のユルい会話も楽しんでいただければ幸いです。
インスタグラム(@reiko4619)タビスミ in 三重 をまとめました!
タビスミin三重 ふぐがおいしい島の意外な歴史
伊勢海老やアワビなど、豪華な海の幸が満載の三重。実はブランドふぐもあります。
あのり(安乗)ふぐ。私たちが行ったのが渡鹿野島。上空から見るとハート形に見えることから、通称「ハートアイランド」として、「恋人の聖地」にも選定されています。
泊まったホテルの露天風呂も立派で、ふぐも美味しく!景色も良く。釣り場としても人気のよう。
で、行ってみて初めて意外な歴史を知り。過去のイメージを払拭し、様々な取り組みをされています。
江戸時代には船の風待ち湾として栄え、船乗り相手の「はしりがね」と呼ばれる遊女が多くいた文化が残ります。
明治以降、「はしりがね」は禁止され、遊郭もなくなりましたが、歴史的背景もあってか、売春業者が多く進出し、バブル時代には一大レジャーランドの様相を呈したとか。まあ昭和の時代性ですね。
その後浄化運動を推進。海岸周囲を歩くと、廃業したスナック風の店など名残もありつつ、健全な観光立島として、家族客や修学旅行生を受け入れるなど、がんばっています!
渡し船で渡るのも旅情ありで、とにかく風光明媚!
安乗車海老もウマイらしいです。ぜひ。
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タビスミin三重 四日市の人気店の脱力系看板
昨日今日と東京近郊、大雪(と言ったら雪国の人に笑われるかもだけど)で帰宅難民になったり、停電に見舞われた方もいらっしゃるのでは。毎年、年1~2回、東京一極集中のアキレス腱を感じる冬の風物詩でございます…。
と少し真面目に書いたところで、三重の積み残しゆるネタ。おもしろ看板といえば大阪辺りが思いつきますが、三重・四日市にもあるのです!
その1つが人気チェーン、「おにぎりの桃太郎」本店の桃太郎。1日に5回、「もーもたろさん、ももたろさん」の桃太郎ソングとともに、社屋の上の桃から桃太郎が登場する仕掛けです。
なんか表情がシュールなのもいいw
ちなみにここの「味」っていう、超シンプルな名前の鳥ごぼう飯のおにぎりは絶品!相方は何回もリピしとりました。
もう一店舗がぎょうざ専門店の「新味覚」。独特のレトロっぽいチャイナ風キャラの看板に加え、店のシステムも独特です。
席に座ると自動的に焼き餃子が出てきて、お代わりしたければ、空いたお皿をカウンターに載せるだけで、2皿目が登場。食べた皿数は出てくる麻雀の点棒でカウントされます。
醤油タレに加え、卓上にある特製きざみニンニクを入れるのがオススメで、匂い消しのためか、メニューに牛乳があるのもポイントです。
さりげなくクセ強の人気店がある四日市。桃太郎に会いにぜひ!
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タビスミin三重 県一番の経済都市、四日市の意外な魅力
三重の県庁所在地といえば御存じ、津市。ローマ字表記「Z」でギネスに申請し、世界一短い都市として認定された、なかなかやり手でございます。
ただ県一番の人口を擁するのは四日市市。近鉄四日市駅は県内随一の繁華街の玄関口です。ちなみにJR四日市駅は結構離れてるのでお間違いなく。
四日市市に観光で行く人って少ないかもだけど、普段使いの居酒屋さんや食べ物やさんは結構充実してて、海も近くにあるしなかなか住みやすいかもーと。
私たちが気に入ったのが大衆酒場ゑびす。安くてウマイ!ちなみに焼酎のキンミヤは四日市創業の宮崎本店が製造しています。
四日市港近くの「まぐろレストラン」、「ヒモノ食堂」は休日は行列必至の人気店です。
四日市コンビナートの景色もいい感じです。無論、経済発展の背景には、かつて公害病の歴史もあったわけで、「四日市公害と環境未来館」もぜひ併せて……。
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タビスミin三重 しめ縄を一年中飾るナゾを知る
気づけばクリスマスも終わり、急に年末年始モードになっております。いつも言ってるけど1年、早いですなー。
さて、しめ縄といえばお正月の風物詩ですが、三重、特に伊勢志摩エリアでは1年中、家の入口に掲げられているのを目にします。
形も不思議だし、書かれている「蘇民将来子孫家門」の意味って?と思ったのですが、背景にはスサノオノミコトの言い伝えがあります。
神話由来の話がひょいと出てくるのも、さすが伊勢神宮がおわす神の国らしさ。
スサノオノミコトが伊勢を訪ね、宿に困っていた時に、もてなしてくれたのが蘇民将来という貧しい男。喜んだスサノオノミコトは「蘇民将来子孫家門」と門口に示しておけば災いから逃れるだろう、と…。
その言い伝えが今にも風習として根付いているそう。蘇民将来子孫を縮めた「将門」を、反乱を起こした平将門に通じるのを避けて、「笑門」と掲げている家も。
「笑う門には福来たる」にも通じて、めでたい感じですよね!
色々ある時代ですが、皆様にとってなるべく笑い多き1年でありますように!よいお年をー
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タビスミin三重 キングオブ三重グルメを世に広めた1人の男とは?
様々な三重グルメをご紹介してきましたが、やはりキングはコレ!松阪牛でございます。
名店は色々ありますが、憧れの老舗といえば「和田金(わだきん)」。
言っておきますと、高い!です!ちょっと怯むけれど、お値段の価値はございます!中途半端?に高いホテルの鉄板焼とかに行くぐらいなら、こちらチョイスを。一生に一度はお伊勢参りならぬ、一生に一度は和田金!
醤油タレで、炭火で焼くあみ焼きはステーキとも焼肉とも違う、「なにこれ!」の異次元の食べ物。薄切りの肉を使った今のすき焼きのスタイルを作ったパイオニアでもあります。
松阪牛といえば、ブランド牛の先駆け的存在ですが(種牛は兵庫の但馬牛)、その名を全国に広めた男がいました。肉牛卸商のパイオニア、山路徳三郎。
明治の文明開化の流れを受け、東京や横浜での肉牛の需要増を予測し、地元の農家に肉牛の生産を推奨。鉄道がまだ開通する前に、東京まで20日間の徒歩旅行で松阪牛を陸送したそうです(参考『松阪牛 牛飼いの詩』)。
牛追い道中という試みで、デモンストレーション的な効果もあったのでしょうね。伝統が息づきながら、革新的な風土も根付く三重。もう少しお値ごろでウマイお店もあるので、お肉好きならぜひ現地で!
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